バジリスク

自己治癒コンクリート

バジリスクは、自己治癒能力を持つ画期的なコンクリート製品です。特殊なバクテリアをコンクリートに混入させることで、ひび割れが発生するとバクテリアが活動を開始し、自らその亀裂を埋めることで修復します。

この技術により、コンクリートの寿命が大幅に延び、メンテナンスコストの削減や二酸化炭素の排出量の低減にも貢献します。インフラ構造物の長寿命化を実現し、持続可能な社会に貢献する先進的な材料です。

バジリスクの特徴
  1. ひび割れが自己修復されるコンクリート
  2. メンテナンスがほぼ不要
  3. 最大1mm幅のひび割れまで修復可能
  4. 寿命化によるCO₂排出削減効果
  5. 耐久性が通常のコンクリートと同等


バジリスクの性能

バジリスクの自己治癒機能は、特殊培養されたバクテリアの働きによって実現します。コンクリートにバクテリアを含ませることで、ひび割れが発生すると酸素や水が侵入し、それに反応してバクテリアが活動を再開します。

バクテリアは乳酸カルシウムを代謝し、炭酸カルシウムを生成することでひび割れを埋めていきます。ひび割れが完全に塞がると、バクテリアは再び休眠状態に入り、次のひび割れ発生時に再度活動を開始します。

CO₂排出削減効果

バジリスクを導入することで、コンクリートの寿命が延び、セメントの製造や補修、さらには解体に伴う二酸化炭素の排出量が大幅に減少するなど、CO₂排出削減にも大きく貢献します。

使用上の注意
  • 設計段階で計画的に導入することが重要です。
  • ひび割れが1mm以下であることが望ましいです。。
  • バクテリアの活動には適切な湿度や酸素供給が必要です。
  • 環境条件により自己修復の速度が異なる場合があります。
  • 期的なメンテナンスは不要ですが、定期的な検査を推奨します。