コンクリート構造物に発生するひび割れは、鉄筋の腐食に よる耐久性の低下や、美観を損なうことなどの原因となります。
それらを防ぐためには、ひび割れを早期に発見し、補修する必要があります。
本技術は、微生物とその養分となる乳酸カルシウムをコンクリートにあらかじめ添加することで、発生したひび割れを閉塞させる技術です。コンクリートにひび割れが発生すると、酸素と水が供給されることで微生物が活動を開始し、乳酸カルシウムを取り込み、炭酸カルシウムを生成することによってひび割れを閉塞します。
微生物はひび割れが閉塞すると活動を休止し、休眠状態となりますが、再度ひび割れが発生すると活動を再開します。
本技術を用いることで、コンクリート構造物の耐久性や美観を維持することができます。
さらに、ひび割れに対するメンテナンス作業が不要となるため、構造物供用中の維持管理費用を低減できます。。
養生水槽竪壁の自己治癒状況
ボックスカルバート頂版内側の自己治癒状況
NETIS番号:HK-220003-VE
コンクリート1立米当たり5kgを使用し、最大幅1mm程度までのひび割れを修復可能です。