ペアロッククリップの提供・販売
在来工法吊り天井の接合部脱落防止金具であるペアロッククリップを提供・販売してまいります。
ペアロッククリップは、を提供・販売してまいります。
製品ラインナップ
| Ⅰ型 | 新築用： | シングルタイプ |
| ダブルタイプ | ||
| 既存用： | シングルタイプ | |
| Ⅱ型 | 新築用： | シングルタイプ |
| (2019.6.1発売) | ダブルタイプ | |
天井脱落の大きな要因
大規模天井の加振実験を実施し、天井脱落の大きな要因が、野縁と野縁受けを接合するクリップの脆弱性にあることを確認し、この部分の補強が急務であることがわかりました。
在来クリップ(JIS)天井の脱落例（戸田建設 実施実験より）
外れたクリップ
野縁と野縁受けを強固に補強する“ペアロッククリップ”を開発
野縁と野縁受けの接合に“ペアロッククリップ”
ペアロッククリップの特徴
- 単一の部材で構成され、２個１組（ペア）で、野縁受けを挟み込むシンプルな機構。
- お互いに爪をひっかけ、しっかりと咬みあい（ロック）、接合部をがっちり補強。
- 施工性を考慮し、指で挟み込むだけでカチット止まり、ビスやボルトは不要。
- 要求性能に合せて選べる製品ラインアップ。〔Ⅰ型・Ⅱ型〕
- 滑止金物を取付けることで天井告示に対応。（一財）建材試験センターで性能確認済〔Ⅰ型〕
- 既存天井にも対応。〔Ⅰ型既存用シングルタイプ〕
ペアロッククリップの取付手順 （新築用）
取付姿
新築用
既存用
実験結果の概要
接合部金物が一般に用いられる在来クリップ(JIS)の天井は、吊元加速度1500 gal 程度で天井が損傷、2200gal で天井が連続脱落した。
接合部金物をペアロッククリップにした天井は、吊元加速度2800gal まで無損傷、吊元加速度3300gal で一部のボードが落下したが、下地材の損傷、脱落は発生しなかった。
ペアロッククリップの鉛直方向耐力は在来クリップ(JIS)の約３倍（Ⅱ型は約２倍）あることを確認した。
ご注文方法
ペアロッククリップはJIS クリップと同様、問屋・建材メーカーを通じてご注文いただけます。
『TGCゼネラルサービス㈱が販売しているペアロッククリップ』とご用命ください。
ご注文時の注意事項
- ペアロッククリップのⅠ型かⅡ型かを必ずご指定ください。
（Ⅰ型,Ⅱ型の違いを下に示してあります） - 既存用のダブルタイプは製品化されていません。
ダブルタイプは当社で発売している天井耐震クリップをお使いください。 - ケース単位でのご注文を原則とさせていただきます。
ペアロッククリップ数量表
| 仕様 | 入数（1 ケース） | 単位 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 新築用 S（シングル） | 200 | 組 | 2 個1 組 400 個 |
| 新築用 W（ダブル） | 100 | 組 | 2個 1組 200個 |
| 既存用 S（シングル） | 100 | 組 | 2個 1組 200個 |
Ⅰ型,Ⅱ型の使い分け
仕様書でご確認いただくか、設計ご担当者様、工事監理ご担当者様にご確認ください。
比較表
| 仕様 | 肉厚 mm | 部材鉛直耐力 | 使い方例 |
|---|---|---|---|
| Ⅰ型 | 1.6 | JIS クリップの約3 倍 | 特定天井や特に高い耐震性を必要とする天井（耐震計算をする等） |
| Ⅱ型 | 1.2 | JIS クリップの約2 倍 | 上記以外の天井 |
施工にあたって
手作業での施工が可能なペアロッククリップですが、組合わせる野縁材等の影響ではめ合せが固い場合があります。その際は、C 型ロッキングプライヤー（E-Value 製：ERC-175S）等の治具をご使用ください。