ダストロングガード




環境負荷の小さい粉じん抑制剤

耐風性、耐雨性に優れ、さらに水生生物に対する
安全性も備えた粉じん抑制剤です。
宅地造成等の工事現場における、強風時の粉じん発生の抑制に加え、
降雨時の造成法面からの土砂流出防止も期待できます。
散布翌日から粉じん抑制効果を発揮し、効果は3ヵ月間持続します。

ダストロングガードの概要

本技術は、正電荷と負電荷の極性の異なる高分子化合物の複合体(polyioncomplex:PIC)を利用したものです。PICを適切な濃度に希釈して地面に散布することで、土中の土粒子と高分子化合物の分子鎖が絡み合っ て固定化し、風等による粉じんの発生を抑制します。また、環境への影響が小さい点も特徴の一つです。

ダストロングガード導入のメリット
  1. 未散布の場合と比較して95%以上粉じんの発生を抑制できます。
  2. 散布には種子散布機か散水車を使用でき、現場の状況に応じた散布工法を選択することができます。
  3. 既存の粉じん抑制剤と同等以下のコストで使用できます。
  4. 散布翌日から効果を発揮し、3ヵ月間効果は持続します。
製品荷姿

18kg紙製容器内にビニール製の2重袋に入った状態で梱包

現場試験での経時的な粉じん濃度変化

※ 管理値0.6mg/m3:視程が2km以下となり、地域住民の中に不快、健康被害を訴える者が増加する濃度。
「生活環境審議会 公害部会 浮遊粉塵環境基準専門委員会:浮遊粒子状物質による環境汚染の環境基準に関する専門委員会報告,1970」

ダストロングガード Q&A

既に実用化されているのか?
弊社施工の造成現場にて施工した実績があります。(土木3件、建築2件)
コストはどれほどになっているのか?
詳細は販売窓口である TGCゼネラルサービス株式会社にお問い合わせください。
開発に至った経緯は?
建設現場では、強風等の外的要因による粉じんが発生することが多く、従来では散水車による散水や防塵ネットによる対策をしていました。しかし、粉じんの発生を根本的に防ぐことは出来ていなかった為、発生自体を抑える技術として開発を始めました。
散布ホースや散水車の他の機器を使用して施工することはできるか?
過去には高圧噴霧器、水中ポンプ、エンジンポンプを使用して散布した実績があります。
粉じんを抑えるメカニズムは?
ダストロングガードの原料である高分子化合物の分子鎖が土中の土粒子と絡まり合って固化することで、土が塊となり、強風でも飛散しなくなります。
規定量を下回る量で施工するとどうなるか?
規定量以下(例えば希釈割合で水の割合を上げる)で散布を行うと、土が固化しにくくなり、塊になった土粒子も崩れやすくなるため、強風での飛散がしやすくなります。
施工の注意点は?
施工前は土壌を耕す必要がある場合、施工上注意してください。施工前に雨天の現場に入る場合は泥濘状態の場合、水滴量をはダストロングガードを混合してから施工してください。
現場に大きめの浮石がある場合、可能な限り取り除いてください。
原液を水で希釈する際は、電動撹拌機等を使用して十分に混合してください。混合が十分でないと原液が沈殿し、粉じん抑制効果が十分に発揮されない恐れがあります。
その他の注意点は?
納品後は早めに使用してください。また、保管時は直射日光や高温になる場所を避けて保管してください。

ダストロングガードの特徴

優れた耐風性能と耐雨性能
  • 耐風性能:風速15m/sの風を5分間土表面に当てた場合、未散布と比較して粉じん発生量が95%以上低減します。
  • 耐雨性能:80mm/hの雨を1時間土表面に降雨させた場合、未散布と比較して土砂流出量が1/5以下に低減します。

    耐風試験の結果

    耐雨試験の結果

環境負荷の小さい安全な材料
  • 国際標準の水生生物に対する安全性評価試験※1の結果、本製品は水生生物への有害性は確認されませんでした。

    急性水生有害性の区分※2

    ※1 OECDテストガイドラインTG203「魚類急性毒性試験」
    ※2 化学品の分類および表示に関する世界調和システム(GHS)の定める水生生物に対する安全性の区分


  • 国際標準の生体に対する安全性評価試験※3の結果、本製品は生体への有害性も確認されませんでした。

    急性毒性(経口)の区分※4

    ※3 OECDテストガイドラインTG423「急性経口毒性試験-毒性等級法」
    ※4 GHSの定める生体(ラット)に対する経口毒性の区分
    ※5 OECDテストガイドラインでは、2,000mg/kg体重以上での試験は動物愛護の観点から推奨されていません。

優れた耐風性能と耐雨性能

本製品は、現場の状況に応じて製品原液の希釈濃度を変えることで散布方法を選択することができます。

法面等の起伏や狭小区域に施工する場合⇒種子散布機及び散布ホース

散布ホースによる希釈液の散布状況

平坦で大面積に施工する場合⇒散水車

散水車による希釈液の散布状況

dustlongguard